毛髪再生医療、早ければ2020年実用化
IPS細胞発見以来、毛髪再生医療などの言葉を見るようになりました。
今月12日、TVのニュースなどでも流れていた様なので見た方も多いかと思いますが、理化学研究所や京セラなどの研究グループが、髪の毛の作り出す毛包を再生医療の技術を使って大量に作り出し、頭皮に移植することで脱毛症の治療につなげるという臨床研究を始めると発表しました。
早ければ2020年の実用化を目指すとしているようです。
脱毛症の患者の頭皮から上皮性幹細胞と間葉性幹細胞、2種類の細胞を取り出し、ゲル状のコラーゲンの中に入れて培養することで、2種類の細胞が混ざり合い、髪の毛を作り出す毛包を大量に作れるということです。そして、それを再び、脱毛症の患者に移植し、髪の毛を作り出すということです。
マウスを使った実験では再生した毛包を背中に移植すると3週間ほどで発毛が確認できたということで、マウスの背中から髪の毛のようなものが出ている画像も発表されていました。
理化学研究所は、実現すれば体の器官を作り出すという世界で初めての再生医療技術になる。この技術を他の臓器の再生に向けた第一歩にしたいとコメントしています。
毛髪再生の実用化が進めば
おそらくうまくいくなら、今の薄毛治療では効果を見込めないようなタイプの脱毛症の人も効果が期待できるのではないでしょうか。
少し前にも資生堂などが毛髪再生医療の臨床研究を始めると発表していましたね。海外でももちろんこう言った動きはあるようですから、実用化への期待も高まります。効果的な薄毛治療の選択肢が増えるといいですね!